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2022年03月

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五十嵐さんがボソッと言った言葉が、『出ます。』だったのか、『出ます?』だったのか定かではありませんが。。

どちらにしろ、ここから出ることには賛成だったので、『・・はい、出ましょう。』と返し、立ち上がりましたっ。

店に入るときは、入ってすぐ横に置かれていた券売機を見て、『食券システムなのっ?!∑(゚Д゚;) 』とビックリしてしまいましたが。。

こうして、食べ終わってから店を出よう。というときに、何の葛藤もなく、すぐにサッと出られるのは、ほんとうに良いな・・・。と思いました。

面接で、朝日が一番悩まさせられるのが、会計問題なので、、それがないというだけでも、心理的にかなり楽で・・・。

まさか、五十嵐さんとの面接で、プラスのこともあったなんて。。と、そんなところに驚いてしまいました。( ̄◇ ̄;)

そして、2人で店から出て、、五十嵐さんは、先にスタスタと歩いて行くとばかり思っていたのですが・・・。

・・数歩歩いたかと思うと、チラッと朝日の様子を伺っているような様子を見せたのですが。
その仕草が、猫背と相まって、余計に怪しさに磨きをかけてしまっていて。。(;´Д`A

それでも、店に入るまでだったら、『朝日を待ってくれているんだ。』と思えたと思うのですが。。

先ほどの店での出来事が、あまりにも強烈過ぎて、、五十嵐さんへの不気味さがよりいっそう増してしまい・・・。(ノ_<)

しかも、来た道をそのまま戻るかと思っていたのですが、まったくの逆方向へと歩いて行ったので、『・・えっ?!∑(゚Д゚;)』と戸惑ってしまいましたっ。

朝日は方向音痴ですが、さすがに、どちらから歩いて来た。ぐらいは覚えていたので、、『・・こっちじゃないよね〜・・?』と疑心暗鬼になりながら、着いていくことに。。

まあ、道はひとつじゃないのだから、帰りはまた違う道を通って行きたいんだろうな。等と考えていたのですが。。

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どうやら、食べ終わった様子なのにも関わらず、五十嵐さんは黙ったままなので・・・。

このままでは埒が明かない。と痺れを切らした朝日が、『食べ終わりました?』と聞いたところ、まさかの返事がっ。∑(゚Д゚;)

五十嵐さん「・・見て貰えば分かる通りかと。。」

・・一体なぜそんな、急に強気というか、、カチンと来るような言い回しをして来たのかが、まったくわからず・・、目を丸くしてしまいましたっ。(゚o゚;;

ふつうに、『終わりましたよ。』と言ってくれれば良い話だと思うし、、そもそもこちらは、五十嵐さんが食べ終わるのを待っていたのだから、そちらから言ってくるのが普通だと思うのですが。。(−_− #)

・・もしかして、朝日を怒らせようとしてる・・?と、そんなことすら思い始めて来ました。。

この発言だけだったら、そこまでは思わなかったと思いますが、先程話しかけた言葉を無視された件と合わせて、ほんとうに、ケンカを売られてるような気持ちになって来てしまい。。(;´Д`A

なんだか、最初から挙動不審で、すこし不気味な印象を持ちつつも、気弱そうな印象が強かったこともあり、『怖い。』というような感情はそれほどではなかったのですが・・。

ここに来て、急に、予想外の言動や行動が飛び出して来たことに、だんだんと恐怖心を感じて来てしまいました。。

『見て貰えば分かる。』発言に、何もそんな言い方しなくたって良いのにっ。と、ムッ。としましたが、、即座に、『あまり、いざこざを生まない方が良いのかもしれない・・。』と考え直し、グッと言葉を飲み込みました。(T-T)

そんな葛藤もあり、朝日がなんとか曖昧な相槌を返し、黙っていると、、五十嵐さんがゆっくりと口を開きました。

五十嵐さん「・・・出ます。」

・・ほんとうに、消え入りそうな声だったので、朝日に問いかけたのか、ただ、宣言しただけだったのかは分かりませんでしたが・・・・。

『ここから出る。』ということには、完全同意なので、「・・・はい、出ましょう。」と、朝日も小声で返しました。。(−_−;)

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モヤモヤとした気持ちを抱えたまま、五十嵐さんが食べ終わるのを待ち、、ふたたび、テーブルに目を向けてみると・・、あれっ?となりましたっ。(°_°)

もう、蕎麦も天丼も、すべて食べ終えているように見えるのですが・・・。

しかし、五十嵐さんが一向に、何の言葉も発さないので・・・、もしかして、、まだ来てないデザートか何かがある。とか・・?と思い始めました。(・・;)

たしかに、食券はたくさん出していたので、あり得なくもないと思いますが・・・。

ただ、デザートは食後に持ってくる。というようなことは言っていなかったし、そういう感じのお店でもないような。。(;´Д`A

まるで、透明人間みたいな扱いをされていたことで、『もう、朝日からは話しかけない。』と、先ほどまでは、固くそう誓っていましたが。。

・・もう、このままでは埒があかないので・・・、仕方なく、しぶしぶ重い口を開きました。

朝日「・・ぇえと、食べ終わりました・・?」

てっきり、『・・・あ、終わりました。』というような返事が返ってくるものだと思っていたのですが。。

実際の五十嵐さんは、『・・なにを当たり前のことを?』というような、キョトン。とした顔をして、、こんなことを言ってきましたっ。Σ(゚д゚lll)

五十嵐さん「・・見て貰えば分かる通りかと。。」

まさか、そんな言葉を言われるなんて思ってもおらず。。『・・・五十嵐さんが何も言わないから、そう言ったんですけどっ!』と、瞬間的に言ってしまいそうになったところを、グッと我慢しましたっ。(;´Д`A

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五十嵐さんが黙々と食べている中、透明人間のようになり、暇を持て余していたのですが、、ふと、他のお客さんが頼んでいた料理に目が行き。。

『絶対に、あれの方が美味しかったに違いない・・・。』と、今回の面接で、反省することがまたひとつ、増えてしまいました。。(;´Д`A

とはいえ、事前にこのお店で、ほんとうに美味しいオススメ料理を、リサーチしていたとしても、五十嵐さんのオススメが蕎麦だったので。。

それを丸切り無視して、朝日だけエビチリ定食を頼むなんてことは出来なかっただろうし・・・。
その上、今と同じような、汗だく状態の五十嵐さんが目の前にいる限り、食欲もまったく湧かないかったと思います・・・。(~_~;)

そもそも、後悔するのなら、店の情報を事前に調べておかなかったことではなく、今日来てしまったことでは。。という気持ちに。

いや、それを言うのなら、五十嵐さんとマッチングしてしまったことが、まず大きな意味間違いで。。と、そこまで遡らないと行けないのか・・。等と、もう完全に、目の前にいる五十嵐の存在をなかったことにして、そんなことを考え続けていました・・。(−_−;)

・・ふと、テーブルに視線を戻すと、もうほぼほぼ食べ終わっていて、天丼があと半分ちょっと。というぐらいでした。

五十嵐さんの食べるペース自体は、まあまあ早いほうだったとは思うのですが、、とにかく、居場所がない朝日にとっては、何時間も待ったように感じられました。。(*_*)

改めて、食べ始めてから食べ終わるまで、一切何も話さなかったことに、信じられない気持ちになると同時に、五十嵐さんは、内心どういうつもりなのかが不気味で・・・。

白城さんや脇本さんのときのように、朝日のことを気に入らなかったからこその、こんな態度を取られているのか、はたまた、とくにそういうつもりはなく、普段からこんな感じなのか。。(;´Д`A

どちらにしても、もう次に会う。という選択肢はないので、べつに良いんですけど・・・。

もしまた、『朝日の見た目がNGだったから。』という理由で、こういった態度を取られているのなら、今度こそ、もう無理かも知れないな。。という心境でした。。

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黙々と食べ続ける五十嵐さんを見て、まるで、一人でこの店に入って来て、一人で蕎麦を食べている。というようにしか見えず。。(T_T)

だんだんと、自分が透明人間になったような気持ちになって来てしまって・・・。

こう書くと、さすがに思い込み過ぎが強すぎるように思えるかも知れませんが、、それだけ、五十嵐さんのスルーっぷりがある意味見事すぎて。。

この時はほんとうに、本気で『私の姿、見えてないのかな・・。』と、一瞬、考えかけましたっ。(;´Д`A

とはいえ・・・、ここ最近の面接では、あからさまに拒否反応を示されたりしたので、、それと比べれば、まだムカつきや悲しみは、前ほどではありませんが。。(ノ_<)

今までとは、また違う精神的ダメージが大きい。という感じで、、というか、ほんとうにずっと、ロクな目にあってないな・・・・。と、改めて、虚しい気持ちでいっぱいに。。

・・五十嵐さんが、まだ食事を続ける中、暇を持て余している朝日は、横の壁に貼られているメニューをぼぉ〜っと見続けていたのですが、、ふと、『・・・あれっ?』となりました。(°_°)

先ほどの、券売機の時は気付かなかったのですが、、よくわからない。というか、聞きなれない丼ものが沢山あり・・・。

和洋折衷というほどではないにしろ、そのメニューの幅広さに、『ここって、お蕎麦屋さんで良いんだよね・・・?』と、首を傾げそうになり・・・。(O_O)

どちらかというと、定食屋さん。と言ったほうが、全てにおいて、しっくりとくるような感じだと思いました。

無の時間のあいだ、新たに店に入って来た人が、朝日たちの席の斜め前に座ったのですが、、その人が注文していたのが、たぶんエビチリ定食?で、それがほんとうに色鮮やかで、美味しそうで・・・っ。

・・今回は、五十嵐さんと会うにあたって、余計な先入観を持ちたくない。という気持ちで、あえて店の情報をいれずに来た訳ですが・・・。

やっぱりあらかじめ、メニューや口コミの情報は見ておいたほうが良いな。と、今回のことで、改めて、そう思いました。。(ーー;)

そもそも、何事も、臨機応変に対応するのが苦手だと自覚しているのだから、調べられることは、なるべく事前に調べておくべきだと・・・。

・・今回の面接で、反省することはたくさんありそうだな。。と、まだ終わってもいないのに、そんなことを考えてしまいました。。(;´Д`A

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朝日が口火を切ることで、なんとか、この気まずい空気を、すこしでも払拭するキッカケにでもなれば。。というような思いも多少あったのですが・・・。

それがまさか、無視されるだなんて、まったく思ってもいませんでした。。(><)

一瞬のうちに、イロイロと考え、『・・まさか、無視なんてするワケがないし、聞こえなかっただけかも?』と思おうとしたのですが、、自分でも無理矢理すぎる。としか思えず・・・。

それになんだか、五十嵐さんの態度もどこか先ほどよりも不自然に見えて、、やっぱり、意図的に無視されているような気がして来てしまい。。(;´Д`A

モヤモヤと悩むくらいなら、すぐに、『・・あれ?聞こえませんでした・・?』とでも、普通にサラッと言ってしまえば、良かったのかも知れませんが。。

あまりに戸惑いすぎて、無言になってしまったせいで、変な間が空いてしまい・・・。(/ _ ; )

それに、その言葉すら無視されてしまったら・・。と思うと、なかなか言葉を続ける勇気もなく。。

頭の中で、グルグルと悩みましたが・・・、『もう良いやっ。』と、朝日も何もなかったことにして、ふたたび蕎麦を食べ始めましたっ。

・・そして、当然ながら、かけそばしか頼んでいない朝日のほうが、早く食べ終えてしまったのですが・・・。

もう、朝日のほうから、五十嵐さんに話しかける気にはとてもならなくて。。(~_~;)
かといって、この状況で何も言わずに黙っている。というのも・・・。

五十嵐さんは、まるで1人で店に来ているかのように、マイペースに食べ続けていて。。
その姿を見て、『・・もしかして、朝日の姿って五十嵐さんには見えていないのかな?』と、先ほど無視された件もあり、そんなことまで思ってしまいました。(;´Д`A

こうして、五十嵐さんがひたすら食べる姿を、黙って見ていたいワケでもないし。。と、ウダウダと悩み続け・・・・。

気付くと、また、横の壁に貼ってある手書きのメニューを、ぼ〜っと眺め続けていました。。

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