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2021年02月

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いつまでも話さない風間さんに、痺れを切らしたのと、これ以上、一緒にいたくないっ。という思いがピークに達し、気付けば、勝手に口が動いていましたっ。

朝日「あの!そろそろ帰りたいと思います!今日はイロイロとありがとうございましたっ。」

風間さん「・・・・・・・。」

朝日「・・・じゃ、じゃあ、帰りますね、いい加減、もう・・。」

最初は勢い良く話し始めたものの、風間さんの反応があまりにもないので、なんだか怖くなり、すぐに、尻すぼみになってしまいました。。(*_*)

いやっ、これは、邪魔されずに帰れるチャンスなんだ!と思い直し、横に置いてたバッグを手に持ち、立ちあがろうかという瞬間、風間さんがあれだけ仕切りに動かしていた手を、ピタッ!と止め、ゆっくりとこちらに振り向きましたっ。

内心、ヒッ!Σ(゚д゚lll)と思ってしまいましたが、別になにかをされるわけではないんだし!と自分を奮い立たせ、風間さんの様子を見ていると・・・・。

風間さん「・・・・そうですか。・・そうしましょうか・・・。。」

ボソッと小声でそう呟き、目に見えて落ち込んでいるのが分かり、それが意外で、すこし驚いてしまいましたっ。(°_°)

風間さんて、あまり表情がなく、何を考えているのかよく分からないことが多いというか、それがまた、不気味さを醸し出してると思うんですけど・・・・。

すると、突然、風間さんがリュックを背負って立ち上がったので、朝日も慌てて立ち上がりましたっ。

そして、歩き始めたのですが・・・、多分、駅に向かっているんだと思うのですが、相変わらず、風間さんは無言で、チラッと様子を伺うと、全ての感情を無くしたかのような顔で歩いているので、朝日も何も言葉が出せず、ひたすら足を動かしていました。。

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なんとか早く風間さんと別れたくて、風間さん宅への誘いを『家族がいるから自分の家へ帰る。』と断ったのですが・・・・。

実はこの日、ちょうど家族全員出払っていて、家には誰もいなかったのですが、それを馬鹿正直に風間さんに伝える必要もないですもんね。。

こういうのが、てんで苦手な朝日が、パッと思い付いたにしては、上出来な理由なのではっ?と、おかしな自画自賛をしてしまいました。( ̄ー ̄;)

しかし、相変わらず、風間さんは黙ったままなので、もしかしてまた無言モード・・?と、訝しげな目を向けると・・・、風間さんがボソッと呟きましたっ。

風間さん「・・・・・・・なるほど、、」

な、なるほど・・・・?(・・;)

そう一言呟くと、また黙り込んでしまった風間さんに、一体、なにが『なるほど。』なのっ?!と、頭に?マークがたくさん浮かんでしまいましたっ。(*_*)

それに、相変わらず、仕切りに手を擦り合わせていて、なんだか、焦っているというか、追い詰められているような感じに見えてしまい、なぜ今風間さんが、そんなに必死になっているのかが全く分からず、いっそう不気味さが増してしまいました。。

なんなら、『それなら朝日さんの家に僕が行きましょう。』とまで、今の風間さんは言うんじゃないか・・・とすら思えてきてしまい・・・。(;´Д`A

さらに、ふと、風間さんの着ている服に違和感を感じたので、脇のあたりを凝視してみると、ビッショリと濡れていて、よくよく見てみると、もう脇どころではなく、お腹の辺りまで汗で張り付いているのが見え、ヒェッ?!Σ(゚д゚lll)となってしまいましたっ。

失礼ながら、先ほどから、なんだかちょっと汗臭いな・・・。とは思っていたのですが、風間さんの着ているシャツが、チェック柄だったこともあり、今の今までまったく気づきませんでした。。(*_*)

その上、風間さんの首に汗がダラダラと流れているのが見えた瞬間、ゾゾゾッ。(゚д゚lll)としてしまい、それがまた今の異様な雰囲気と相まって、とうとう『もう無理!』と、本日何度目かの限界を迎え、その勢いのまま口を開きましたっ。

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イロイロと参っていたこともあり、風間さんの家への誘いに、『そんなに軽々と男性の家には行けません。』と、思ったことをそのまま率直に伝えましたっ。

こうなってくると、本心はどう思ってるにしろ、『下心とかは一切なくただただ心配しているだけ。』というようなことを、大体返してくるんじゃないかな・・。と、そんな予想をしていたのですが。。

『あの』風間さんが、朝日が予想していた通りの反応なんてするわけもなく・・・。(*_*)

風間さん「朝日さん、私を異性として意識する必要はありません。私もそういった意識はしません。ご安心を。」

朝日「・・・・・。( ̄O ̄;) 」

・・そうだった、風間さんはこういう人だった・・・。と、改めて、強く思い知らされました。。

そういえば、前もそんなようなことを言ってた気がするし、その時も『風間さん、一体何を言ってるんだろう・・?』と、今とまったく同じような気持ちで、唖然としていたことを思い出してしまいました。。

そんなことを言ってくる時点で、ますます怪しさ、不信感は増すし、いまさら風間さん相手に『異性として見なくていい。』なんて、無理がありすぎますっ。(−_−;)

どう断ればいいやら・・と考えていると、何やらモソモソと動いているような気配を感じたので、恐る恐る風間さんの手元の方へ視線を向けてみました。

すると、仕切りに手のひらをこすり合わせていたのですが、それが異常な早さというか、オーバーな動きにしか見えなくて、もうやることなす事すべてが挙動不審すぎるっ!と思ってしまいましたっ。(>_<)

これはもう、風間さんが納得するような断り方をしなきゃ、帰らせてもらえないかも。。と危惧した朝日は、必死に考えを巡らせ、なんとか思いつくと、即座に口を開きましたっ。

朝日「・・風間さんの気持ちは本当にありがたいんですが、、家の方が落ち着くし、家族もいるので、自分の家へ帰った方がいいと思うんです。。」

さっきから『気持ちはありがたいんですが・・・』と何度も言っている自分に、いい加減嫌気が差してきてしまい、『全然ありがたくないです!無駄な時間です!!』と言いたくてたまらなくなったのですが、そこをなんとか堪えて、風間さんの返事を待ちました。

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風間さんの『僕の家ならリラックス出来るし、そばにいる事で安心出来ると思います。』というぶっ飛び発言にびっくりしすぎて、口をポカン。と開けたまま、硬直してしまいましたっ。(゚o゚;;

朝日たちは付き合っていない。というどころか、まだろくに関係性も築けていないのに、家に誘ってくるというのも驚きです・・・。

ただ、これがもし、真面目で純粋な男性が言った言葉だとしたら、『ほんとうに体調を心配して、親切心だけで言ってくれてるんだろうな・・。』と思えるかも知れませんが、風間さんは・・・・。。(*_*)

風間さんて、至って、真面目な男性にしか見えないし、実際に朝日も始めの方は、『すこし変わってるけど、真面目な人なんだろうな。』という印象でした。

しかし、何度か会っているうちに、所々、怪しさが隠せないというか・・・・。(; ̄ェ ̄)

今まで、なんだかちょっと気持ち悪いな。。と思うようなことが多々あり、下心のようなものも見え隠れしているように感じてしまったので。。
風間さんなりに、朝日の心配をしてくれているんだとは思いますが、申し訳ないんですけど、今までのことを思うと、あまり信用できません・・・。(;´Д`A

朝日がこんなことを考えている間にも、風間さんは、スマホを操作しながら何か小声でブツブツと呟いていました。

風間さん「・・ここからだと・・、タクシーなら##分ぐらいか・・。」

朝日「・・・・ぇえっ?∑(゚Д゚;) 」

いつのまにか、風間さんの中では、朝日と共に、タクシーで風間さんの家に行く。というのが決定になってしまっている。ということに気がつき、慌てて「あのっ、行きません!」と声を上げましたっ。( ̄O ̄;)

キッパリとした『拒否。』に、風間さんは、『えっ?何故?』と、不思議そうな顔をしたので、その反応に恐怖さえ感じつつ、口を開きましたっ。

朝日「・・ぇぇと、心配してくれてるのはありがたいんですが、そんな軽々と男性の家に行けませんよ・・・・。」

朝日としては当然のことをそのまま言っただけなのですが、これを聞いた風間さんの反応は、意外なものでしたっ。(°_°)

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風間さんから発せられた『僕の家に来ますか?』という言葉があり得なさすぎて、何を言われたのか、すぐには理解しきれませんでしたっ。(゚o゚;;

朝日「・・・・い、家?」

風間さん「はい。」

べつにおかしな事でもなんでもなく、ごく普通の提案。というような表情をしていることに信じられない気持ちになりつつ、念のため、再度、聞き返してしまいました。

朝日「・・ぇえと、、それは、風間さんの家ってことですか?」

風間さん「はい。」

心なしか、先ほどよりも自信に満ちたような『はい。』に感じてしまい、もしかしたら風間さんの中では、朝日が断る可能性なんて、まるで考えていないのかも・・・。と思えてきました。。(゚д゚lll)

改めて、何を言ってるんだろうこの人。。と、不信感でいっぱいになり、つい真顔で、マジマジと見つめてしまいました・・・・。( ゚д゚ )

この一連の朝日の反応に、風間さんは何を思ったのか、さっきまで無言だったのが嘘のように、突然、饒舌になり、ペラペラと続け様に話し始めましたっ。

風間さん「朝日さんの家より僕の家の方が近いですし、僕がそばにいる事で朝日さんも安心できると思います。」

風間さんの家の方が近い。というのは、まぁそうなんでしょうけど、『風間さんがそばにいることで安心できる。』ってなにっ?!
そんな訳がないからっ!と、唖然としてしまいました・・・・。(゚o゚;;

風間さん「観葉植物もあるし、リラックス出来るかと思います。」

いやいや、、そんなこと言ったら、ここの公園の方が緑に囲まれてるし、風間さんの理論でいったら、観葉植物よりもここにいた方が、よほどリラックス効果があると思うんだけど。。(*_*) という気持ちになってしまいました。

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いい加減、帰りたくて仕方がなくなり、風間さんに『具合が悪いので、もう帰ってもいいか。』と伝えたのですが。。

風間さん「朝日さん、教えてください。朝から体調が優れなかったんですか?」

朝日「・・いえ、歩いてる間にだんだんと気持ち悪くなってきちゃって。。」

まるで、お医者さんの問診かのように質問攻めを始めましたっ。(O_O)

風間さん「・・原因は何でしょう。朝はなにを食べましたか?」

ぇえと・・疑うのなら、朝ご飯じゃなくてさっきの風間さんのお弁当じゃないっ?!(゚o゚;; と思いましたが、さすがにそんなことは言えないので、「いつも食べてる食パンと目玉焼きなので、朝ご飯ではないかと思います・・」と返しました。

朝日がそう返すと、途端に風間さんがなにか考え込みだし、また沈黙に・・・・。

正直、あまり話す気力もないので、黙ってくれている方がありがたいのですが、、しばらくこんな感じが続くなら、もう勝手に帰っちゃおうかな。。という気持ちになってきました。(~_~;)

風間さんを見ていると、だんだんとムカムカしてきてしまって、あぁまたムカついてきた・・・と思ったのですが、、いや、これは違うっ。と気が付くと、さっきと同じ気持ち悪さがまた込み上げてきましたっ。(゚д゚lll)

帰る前にひと休みしたいと思い、風間さんと共に公園内のベンチに座ることにしましたが、もしまたトイレに行きたくなったら、再びあの長蛇の列に並ばなくてはならないということに、今更ながら気が付きました。

それならもう、多少の無理をしてでも、駅に行った方が良いのではないか・・・。と思い始めてきてしまい。。

相変わらず、沈黙を続ける風間さんの返事を待たずに、再度「無理しないで、今日は帰ろうかと思います。」と伝えた方が良いかも。。と思っていると・・・。

無言を貫いていた風間さんから、まさかすぎる言葉が発せられましたっ!

風間さん「・・朝日さん。良かったら、僕の家に来ますか?」

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