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2020年02月

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朝日さん「・・あっ、だからさっき、クーポンの話・・・。」

なるほど、それでか〜。と、いきなり、クーポンの話を振られたのにも、その後の様子にも、納得がいきました。

源助さん「その事なんですけど・・すみません。無意識だったんですけど、朝日さんを試すような真似をしてしまったかも知れません。。」

朝日「えっ・・?(°_°;) いえっ、私は全然気にしてないので!」

当然ですが、許せるところ・許せないところ。というのは、それぞれ違っていて、たまたま、その女性と源助さんが合わなかっただけだと思うし、正直、『長いこと婚活やってると、そんなちょっとした価値観の違いなんて、山ほどありますよ!』と、ものすごく言いたくなりましたが、まあ、言えるわけないですよね。。( ̄▽ ̄;)

ひとまず、とても落ち込んでいる源助さんの様子を見て、「イロイロな考えの人がいるから、そうゆう女性もいるかもしれませんけど・・・、気にしない子だって多いと思うし、そんなに気にしなくて大丈夫ですよ!」と言葉を掛けました。

それに、もしその女性が、そういう事をまったく気にしない女性だったら、そのまま源助さんと上手くいって、もう朝日と源助さんが会うことは無かったかもしれない。と思うと・・・、なんとも複雑な気持ちに。。(; ̄ェ ̄)

そんなことを考えていると、源助さんがボソッ。と、こんなことを聞いてきましたっ。

源助さん「・・朝日さんは、上手くいってますか・・・?」

一瞬、『・・・んんっ?(°_°)』となりましたが、すぐに、『えっ、もしかして、和樹さんのこと言ってるっ?!』とハッとなりましたっ。

何を言いたいのか気付いたものの、咄嗟のことで、なんと返したらいいかまったく分からず、「な、何がですか・・・?」と、一旦、しらを切ることにしましたが、源助さんから「前に言っていた、他の男性の・・・」と、ハッキリと返されてしまいましたっ。Σ(゚д゚lll)


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『他の女性と会った。』と伝えられ、ここで振られてしまうことを覚悟したものの、話はだんだんと、朝日の想定外の方向に向かっていきました。

源助さん「それまでは普通だったのに、それから、いきなりトゲトゲしいというか、不機嫌な感じになって・・。」

ただでさえ、たれ眉の源助さんの眉毛が、落っこちてしまいそうなほど、八の字になっていて、その時の、戸惑いの気持ちがものすごく伝わってきました・・・。(*_*)

源助さん「怒っている理由がまったく分からなくて・・・、俺が奢った事が、彼女にとっては失礼だったのかも知れない・・と思ったり。。」

話を聞いているうちに、だんだんと、カウンセラーのような気持ちになって来ましたが、(⌒-⌒; ) 男性の視点で、直接こういった面接の話を聞くことなんてないので、なんだか、新鮮な気持ちでした。

源助さん「結局、どうしたらいいのか分からないまま別れて、帰宅したら『初対面でクーポンを使われてショックだったし、良い歳の男性が小銭を浮かせようと必死で恥ずかしかったです。』というような連絡を貰って・・・。」

朝日「ぇえっ・・・?(@□@;)」

クーポンひとつでそこまで気にするっ?!と思いましたが、そういえば、知り合いにも『クーポンを使う男なんて絶対イヤ。』と言っていた女性がいたかも・・・。と、思い出しました。

ただ、源助さんの場合は、婚活でもよく見かける『ものすごく偉そうなオレ様系の上、ケチ。』のようなパターンでもなく、なんなら奢ってくれたのに、なにもそこまで言わなくても・・・。と、思ってしまいました。

まあ、まったくモテない朝日からしたら、奢ってくれただけで嬉しいっ。と単純に思ってしまいますが、(; ̄ェ ̄) そういうのが普段から当たり前の女性なら、『もっとスマートに奢って!』と思うのかな・・?とも思いました。
件の朝日の知り合いの女性も、バリバリ仕事のできる、美人な方だったので・・・。

ふと、さっき源助さんが、クーポンの話題になった時、やけに朝日の様子を伺っていたことを思い出しました。


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源助さん「すごいですよね・・・。そんな数の女性と連絡してたら、もう何が何だか分からなくなっちゃいそうです。」

朝日「そういう器用な人も中にはいるみたいですね〜・・私は不器用なので無理ですが。。」

自分で言いながら、いい加減『不器用アピール。』しすぎだって・・・。と、分かってはいるのですが、失敗を取り戻そうと、つい口が止まらなくって。。(ーー;)
言ってる事は、至って本当のことで、嘘は全くないんですけど、なんだか、図星を指されて必死に言い訳をしている感じになってしまい、誤解されてしまうとさらに焦り、悪循環に陥ってしまいました。

そんな朝日の、一連のアタフタ劇場でしたが、源助さんは、とくに気に留めていなかったようで、想定外の、衝撃的な一言を投げかけて来ましたっ。(O_O)

源助さん「・・実は、この前、ほかの女性に会ってみたんです。」

朝日「・・・え?・・ぇえっ?!(゚o゚;;」

これには、本ッ当に驚いてしまいましたっ。

『他の女性に会った。』という事にも、もちろん驚いたんですけど、それ以上に、朝日にそれを言うって、どうゆうことっ?!前に朝日が言ったことへの、し、仕返し的な・・・・?と、慄いてしまいましたっ。
源助さんに限って、そんな陰湿なことはしないと思うのですが、よっぽど朝日の発言に腹が立った。とか・・・?と、一瞬にして、背筋が凍ってしまいました。。(T_T)

朝日「・・・あ、へ、へぇ〜・・そうなんですね・・・。」

一体、どういった反応をするのが正解なのかも分からず、なんとも白々しい返事になってしまったのですが、源助さんは、ここでも特に気にした様子はなく、続けて、こんなことを言って来ました。

源助さん「食事をして・・そして、会計の時に、クーポンを出したんです。」

朝日「・・・・ヘッ?!(@◇@;)」

ここでまさか『クーポン。』の話題が出てくるだなんて、1㎜も思っていなかったので、思わず、気の抜けた変な声を出してしまいましたっ。


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ファミレスということもあり、店内は、学生の集団で騒がしく、これは場所選び失敗しちゃったかな。。と思ったのですが、案内された席は奥の窓側の席だったので、ここなら大丈夫かな・・と、腰を下ろしました。

源助さんがスマホを取り出し、「このクーポン使えるかな・・・。」と、画面をこちらに傾けたので、すこし身を乗り出して、確認して「大丈夫だと思いますよ〜。」と返しました。

店員さんを呼び、注文を終え、ひと息ついた後・・・、源助さんが、口を開きましたっ。

源助さん「朝日さんは、こういったスマホのクーポンとか、普段使ったりします?」

朝日「使いますよ〜。ここ系列のは入れてないですけど、####は誕生日クーポンが豪華なので、密かな楽しみになってます。(^-^)」

朝日がそう返すと、「そうなんですね〜。(*゚▽゚*)」と、なぜか源助さんが、妙に嬉しそうに見えたので、『なぜ・・・?』と、すこし不思議に思いながら、「最近は近くのスーパーのアプリが出たので、そこのクーポンを使ったりします。」と、答えたりもしました。
次第にクーポンの話から、病院や美容院のネット予約の話になり、次第に、一体、私たち何の話を長々としているんだろう。。と、思い始めてきました。(; ̄ェ ̄)

沈黙になったり、おかしな空気にならないのは良いのですが、なかなか、本題に入ることが出来なくて。。(*_*)
なんとゆうか、こう、お互い本当に話したい事があるのに、切り出せないもどかしい雰囲気がしばらく続いたのですが、朝日が一度トイレに行って、戻ってきたタイミングで、源助さんがこんなことを言ってきましたっ。

源助さん「・・婚活って、10人20人と同時に付き合うのは普通の事らしいですね?」

トイレから戻ってきて、開口一番、そう言われたので、心の準備も何もなく・・・・っ。
ビックリしたあまり「んん゛っ?!(゚o゚;; 」と、おかしな声を上げてしまいましたっ。

源助さん「なんせ、婚活について、まったく何も知らなかったものですから・・・。」

かるく苦笑いをしながらも、複雑そうな表情でそう言う源助さんに、どう返すべきか悩み、口を開いて出てきたのはこんな言葉でしたっ。

朝日「・・・さすがに20人はいないと思いますけど・・・」

言い終えてから、また、テンパったせいで、最悪な返しをしてしまったことに気が付き、「あっ、私はそんな器用な人間じゃないので!」とアタフタしてしまい、完全に墓穴を掘ってしまいましたっ。。(;´Д`A


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源助さんをみた瞬間、本当に申し訳ないのですが、心の中で、なんだか、ちょっと・・・正直、小汚いな。。と、そう思ってしまいましたっ。(*_*)

まあ、今日だけの話ではなく、わりかしいつも、源助さんにはそれほど清潔感を感じられないのですが・・・・。( ̄▽ ̄;) 
仕事終わりという事もあるのか、いつもより、より一層そう感じてしまい。。(*_*)
あんなに会いたがっていた源助さん相手に、そう思ってしまったことに、罪悪感を感じたりして、相変わらず感情がジェットコースターのように激しく揺さぶられてしまいましたっ。

たぶん、源助さんてかなり汗っかきで、髪とかがペタッとおでこに張り付いてしまっていて、それが余計に良くないのかも。。
遠くから来てくれているということもあり、きっとお疲れの中、時間に間に合うように、急いで来てくれたんだと思うのですが、会う前に、こう鏡かなにかでチョチョイ。と整えてくれたら、また違う印象を持ったかも知れないのになァ・・・。と思ってしまいました。(ーー;)

気を取り直して、「お疲れ様です、来てもらっちゃってすみませんっ。なんだか、すごい久しぶりな感じがしますね。」と緊張しつつなんとか笑顔を作りながら、挨拶をしました。

源助さん「ほんとに久しぶりで・・・なんだか、緊張しちゃいますね。」

その様子から、ほんとうに緊張しているんだというのが分かりました。
朝日もかなりの緊張しいなので、相手も同じだと分かると安心出来るので、源助さんのそういったところも良いと思えました。

和樹さんの場合だと、緊張してる様子など見たことがないし、和樹さんの思うがままに朝日が流されていく感じなので、ほんとうに源助さんとは真逆ですね・・・・。( ̄▽ ̄;)
とはいえ、主体性があまりない朝日には、それはそれで気楽で良い。と思ってしまうんですけどね。。(⌒-⌒; )

こちらに来てくれるという事で、またイロイロとお店を見繕ってはいたのですが、源助さんは、最近体調を気遣って、お酒を控えているらしく。。
朝日は飲んでもいいと言われたのですが、やっぱり1人で飲むのは、ちょっと・・・・。

それに、いくら源助さんとはいえ、さすがにまだ警戒心があるので。。(; ̄ェ ̄)
とくにこれが食べたい!というわけでもなかったので、待ち合わせ場所のすぐ近くにあった、ファミレスに入ることになりました。


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ひとまず、源助さんから切られていないことが分かり、ホッとして、すぐにスケジュールを確認したのですが、珍しく、朝日の方の予定が当分埋まってしまっていて、どうしてもすぐに会うのは無理そうでした。
しかも、そう言う時に限って、和樹さんからも、『急だけど明日は忙しいかな?』とラインが来たりして、なんでこんなに上手く行かないの〜。(*_*) と思ってしまいましたっ。

和樹さんに至っては、本当にいつも誘いが急だし、こちらが振り回されるばかりで、いい加減、イラっとくる事もあるのですが、それでも『スパッと終わらせる。』とゆうのは考えられなくて、、結局、和樹さんとの約束は、数週間後に決まりました。
もうこんなの、完全に付き合ってるとは言えないし、正直なところ、朝日をどう思ってるのかすら、よく分からなくなってきました。。

会って直接、問いただしたい所ですが、和樹さんのことだから、実際に会って話したところで、結局、うまく誤魔化され、うやむやになってしまいそうではあります・・・・。
それもこれも、朝日が不甲斐なさすぎるせいなんですけどね。。(−_−;)

そして、源助さんにも、同じように休日には予定が入ってしまっていることを伝えたのですが、『仕事終わりの短い時間でもいいから会いたい。』と言われてしまいました。
朝日も、同じ気持ちではあるのですが、現実的に考えると、ぅう〜ん。。となってしまい、『お互い距離もあるので、時間的にすこし難しいかも知れません・・。』と、素直に返しました。

すると、こちらの方へ来てくれるという返信が、すぐに来たので、それなら・・。と、甘えさせてもらう事にしました。
もし他の人に、金曜の夜になんて誘われたら、絶対に断っていましたが、こちらに来てくれるということで、土地勘も朝日の方があるし、源助さんなら大丈夫だろう。と思い、会う事に決めました。

それから、源助さんとの約束の日は、あっという間にやってきました。

いつも以上に頑張り、なんとか仕事を終わらせ、慌てて待ち合わせの駅に向かい、無事、源助さんと久しぶりの再会を果たしましたっ。
正直、『もう、終わってしまった。。』と諦めていた相手との再会に、すこし奇跡めいたものを感じていたのですが・・・!


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