太郎くんとのお付き合い『22』太郎くんに、いきなり謝られてしまいました。
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怒りが限界に達した朝日は、財布からお金を取り出し、バンッとテーブルに叩きつけて帰ってやる!と、心の中で決めた、のですが。。
直後に、後輩さんから笑顔で話し掛けられてしまったりして、完全にタイミングを逃してしまい、一体、どのタイミングで動けば良いんだろう。。と悩み始めてしまいました。(; ̄ェ ̄)
キレ慣れてないせいなのか、こんな時でも、感情を抑えて悩んでしまう自分にうんざりしてしまったのですが、だからといって、『場を穏便にするために、ここは朝日が我慢する。』というのはゼッタイに嫌でした!( ̄O ̄#)
そんなことを考えていると、ふと、隣から視線を感じ、ムカムカを抱えたまま振り向くと、太郎くんがジィ〜ッ。と朝日を見つめていました。
そして、真剣な声色で、こんな言葉を言われました。
太郎くん「朝ちゃん、ごめん。」
真剣な顔で、いきなりそう、ポツリ。と言ったのと、まさか、太郎くんが朝日の気持ちを察してくれるなんて!というので、二重に驚いてしまいましたっ。(゚o゚;;
朝日「な、何がですか?」
ビックリして思わず、キツイ声で、そう返してしまったのですが、太郎くんは、「いや・・・・。」と言い淀んでしまいました。
その、いつになく殊勝な態度に、朝日の方も『・・・・。。(・・;)』となってしまいました。
あまり、声が大きくならないように、やり取りをしていたつもりだったのですが、朝日と太郎くんが、何やら揉めていると気づいたのか、例の彼女が、ニヤニヤと意地の悪い笑みでこちらを見ていることに気がつきました。
その瞬間、・・・・このまま帰るのは、彼女を喜ばせてしまうようで、なんだか、癪かも。。という思いが湧いて来ました。